“科学技術をはじめとするさまざまな社会システムの進展は日本に飽食と長寿をもたらし、疾病構造を変化させた。食料自給率の低さには頓着せず、飽食が当然という前提のもと、さまざまな食の情報がマスメディアや食品・「健康食品」産業界から発信される。信頼性に乏しい雑多な食情報は、娯楽的な健康情報の材料、あるいは「売らんかな主義」の格好の餌食と化し、学校教育や行政、および医療機関を介して提供される妥当な、しかし地味な情報を埋没させる。” / 高橋久仁子『#フードファディズム―メディアに惑わされない食生活』中央法規 (2007) https://amzn.to/2Btp37C